子供の2つの変化
大人と違って幼児期のお子さんは毎日のように成長していきます。
昨日出来なかったことができるようになったり、先週出来なかったことができるようになったり…皆さん日々のお子さんの成長を微笑ましく見守っているのではないでしょうか。
ただお子さんの「成長」ということを考えると、良い変化と好ましくない変化の2つに分けられます。
お母さんの中には「良くても悪くてもとりあえず昨日より成長したんだから褒めてあげたい」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、それは間違いです。
ネガティブなことをお子さんに言いたくない親心は痛いほどわかりますが、褒めるということは「それは良いことだよ」と伝えることなのです。
好ましくない変化を発見したら、しっかりと叱ってあげることも重要です。
変化を発見したら
例えばおうちの階段を登れるようになっている。
成長といえば成長ですが、一歩間違うと大きなケガにつながる恐れもあります。
そういう時は「出来た!」という気持ちは押し殺して、「それはダメなことだ」としっかり叱ってあげる。
そうなるとお子さんは「そうか、これはやったらいけないんだ」となります。
逆も同じです。
好ましい成長を感じられたら思いっきり褒めてあげること。
そうすると「そうか、これをやったらいいんだ!」とお子さんが気付いてくれますよね。
子供は褒めてもらうとうれしいから、褒めてくれることは何度も繰り返し、叱られることは繰り返さなくなります。
抽象的に褒めない
大きな変化を発見したら「○○が出来るようになったね!すごいじゃん!」と具体的に褒めてあげることは簡単ですが、褒めることが見つからない場合や好ましくない成長ばかりが目についた場合はどのように褒めたら良いでしょう?
ここで一番避けたいのは、抽象的に褒めること。
例えば「今日も良い子だったね」など。
子供にとっては具体的に何が良かったのかさっぱりわかりません。
したがってお子さんの具体的な行動や変化を褒めてあげる必要があります。
過去はどうだった?
キーポイントになるのは過去と現在の比較です。
過去とは昨日でも先週でも先月でも去年でもどこでもいいです。
過去と現在のお子さんを比較すると、明らかに成長した部分がいくつも見つかるはずです。
その中で家族や社会にとって好ましい変化について具体的に褒めてあげる。
そうすることによって「最近褒めてあげることが見つからない」とか「何を褒めてあげたらいいのかわからない」などのようなお悩みは少しは解決するかもしれません。
ただし我が子であっても定期的に人を褒めることは疲れますよね。
あまり気負うことなく、悪いことをしたらしっかり叱り、大きな成長を感じられたら思いっきり褒めてあげることを心がけたいですね。