Unfortunate

「単語帳で丸暗記」という罠

投稿日: カテゴリー: 幼児を持つママへ

労力に対して効果が小さい単語帳

幼児期のお子さんはまず使うことはないでしょうが、小学生中学年ごろになってくると漢字や英単語を覚えるために単語カードを使うお子さんも多いのではないでしょうか。

最近はスマートフォンのアプリでも単語帳がありますし、昔ながらの紙でオリジナルの単語帳を作っている方も少なくないでしょう。

wordcard

でも単語帳や単語カードは、労力に対しての効果が大きいとは言えないと思います。

そもそも単語帳で漢字や英単語を覚えることは「丸暗記」でしかなく、応用が利きません。

語学習得の経過を考える

例えば英単語の「take」という言葉。

辞書で調べてみると実に20近くの使い方があることがわかります。

挙げだすとキリがないですが、「取る」「連れていく」「つかむ」「受け取る」などなど。

もしも単語帳で「take」という言葉の20の意味を丸暗記したとしても、実際の試験や英会話ではほとんど役立つことはありません。

では視点を変えて、私たちはこれまでどのように言葉を覚えてきたのかを思い出してみましょう。

Parent and child

・知らない言葉や知識と出会う。

状況は様々ですが、知らない言葉や知識と出会ったときに私たちは違和感を感じます。
これは大人でも子供でも同じですね。

・音や形が体の中へ飛び込んでくる。

「知らない!」と思った瞬間にも、その知らない言葉や知識は音や形となって私たちの体の中へ飛び込んできます。

・状況や雰囲気から推測する。

例えば赤ちゃんや幼児のお子さんであれば、お母さんの顔が笑っているのか、怒っているのか、声が大きいのか、などの状況から「褒められているな」とか「叱られているな」と推測します。

・正しい言葉や知識を学ぶ

最後はお母さんに教えてもらったり、自分で調べたりして正しい言葉や知識を学びます。

・実際に自分で使う。

正しい意味が分かれば自分でも使ってみることもあるはずですね。

単語帳よりも効果の高い学習を!

このように私たち人間が新しい言葉や知識を自分のものにする過程に「丸暗記」という要素はないのです。

明日英語の試験が迫っている学生さんであれば別ですが、比較的自由なスケジュールで学習ができる小さなお子さんや社会人の方であれば単語帳や単語カードはお勧めしません。

単語帳や単語カードを作るくらいなら、好きなアニメや映画を英語字幕で観たり、好きなアーティストの歌詞カードを見ながら音楽鑑賞するほうが、比較にならないほど早く英語をマスターできますよ。

英語に限らず、漢字にしても技術にしても何かを習得するときに「丸暗記」は禁物です。