幼児期は大人とは違う
お子さんが中学生や高校生になれば自ら興味のあることや好きなものを見つけられますが、幼児期のお子さんにとっては知っている世界が
非常に狭く、自ら自分が好きなものを見つけることは非常に困難です。
古くから「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、自分が夢中になれるものや好きなことに集中しているときはあっという間に時間が過ぎてしまいます。
それは子供でも大人でも同じです。
ですからお子さんの為に親である私たちが見つけてあげなくてはいけないのは「この子は何が好きなんだろう」ということです。
コロコロ変わっても別にいい
お子さんが好きなものを見つけるためにはそもそも「世界が広い」ということを教えてあげなくてはいけません。
中身はスポーツでも語学でも芸術でもおしゃべりでも何でもいいのです。
例えば水泳をやらせてみる。
最初は水に顔を付けることすら怖がっていたのに、3メートル泳げるようになった、25メートル足をつけることなく泳げるようになった。
でももしかしたら25メートル泳げた達成感で飽きてしまうかもしれない。
水泳が嫌いになってしまうかもしれない。
別にそれはそれでいいのです。
その代わり違うことに興味を持っているとしたら、躊躇なくやらせてあげることです。
子供は飽きるもの
習い事なら空手だって英会話だってギターやピアノだって何だってあるのです。
最近ではパソコンのプログラミングを習わせるお父さんお母さんも増えているそうです。
特に幼児期は飽きるものだと割り切ってその中からお子さんが「好きだ」と思えることに集中させてあげるほうが得策です。
好きなものから将来を描く
ただし中学生になるくらいまでには何か好きなものを1つ2つに絞ってあげましょう。
そうすれば好きなものをベースに将来の姿や仕事を描かせてあげられますよね。
もしかしたら大学へ進学させないで留学させてあげたほうがいいという結論になるかもしれませんし、せっかく大学に行くならばこの子が好きなことに強い○○大学を視野に入れたほうが良いという結論になるかもしれません。
とにかく幼児期にはいろいろとやらせてみること、そして成長するにつれて絞り込んであげること、将来の姿を描いてあげることは私たち大人の使命です。
将来必要なことは説得する
もうひとつ付け加えておくと、将来のために必要な能力については好きでなくてもやらせておいたほうが良いことがあります。
たとえば英会話。
ご存知の通り、日本の総人口は平成20年の約1億2800万人をピークにずっと減少し続けています。
さらに平成60年代あたりには1億人を切ることが予想されています。
(出典)人口の推移と将来人口-総務省統計局
加えて日本の高齢化率(総人口に占める65歳以上の人口の割合)も2013年に25%を超え、2042年ごろまで高齢者人口が増えていくものと予想されています。
(出典)高齢化の状況-内閣府
そのような状況の中でこれまでのように日本で生まれて日本だけで仕事をしても生き抜けるのか不安に感じる人も増えていくと思います。
幼いころから世界中で広く使われている英語をマスターしておけば、将来の選択肢がグッと広がるはずです。
英語に限りませんが、将来お子さんが生き抜くために必要な能力は説得してでも続けさせることも親としての大切な役目の一つです。