なぜ人は都市に住むのか
「独学」をすることは時間に縛られることもなく、誰かに教わるよりも教育費は低く抑えられ、自分が好きなことを好きなだけ勉強することができるとっておきの学習方法ですね。
ただその裏側には「独学」に潜む不利な面があることを無視してはいけません。
すこしテーマが外れてしまうかもしれませんが、人々が「なぜ都市に住まうのか」ということを例にとって独学の落とし穴について説明していきます。
世界人口の50%以上の人々は都市に住んでいます。
20年前であれば分かりますが、ここまでインターネットが発展している現代でも都市に住む人口は発展途上国を中心にどんどん増えているのです。
日本も例外ではありませんよね。
地方都市は過疎化で苦しむ一方で、東京への一極集中がこれからも進むといわれています。
なぜか。
それはどんなにインターネットが発展しても、都市に住むことにより周囲の人々から生きるヒントを簡単に得ることができるからです。
人間は、直接顔を合わせて学ぶことに適しているのですね。
みなさんはいかがでしょうか。
教育の最短経路
「独学」の定番と言えば、参考書などの書籍やインターネットを使った通信教育が王道ですが、これだけで英語がマスターできた人っていったいどれくらいいるんでしょうか。
おそらく「独学」のみで英語をマスターすることは不可能で、何らかの形で誰かと直接顔を合わせてマスターした方が大多数ではないでしょうか。
以前に塾の先生や何かを教えた経験のある方であればよくご理解いただけると思いますが、人に何かを教える時に難しいのは、科目の難しさなんかでなく、「私が言っていることが本当に伝わっているのかな?」という点だと思います。
自分の頭の中ではよくわかっているのにうまく伝えられなかったり、教えたつもりが生徒さんの身についていなかったり…。
ただ言い方を変えれば、直接顔を合わせていれば「相手の理解度」なんて簡単に測れるわけです。
このように何かを学ぶ際や教える際は、どんな時代でも直接顔を合わせてコミュニケーションを取ることが教育の最短経路なんですね。
難しいことこそ顔を合わせて学ぶ
冒頭にも書きましたがこれだけインターネットが発達している時代でさえ、都市に住む人口は増え続けています。
人間が過去何百年と進化してきた過程に「大切なことや難しいことは直接顔を合わせて学ぶ」というメカニズムが組み込まれているのですね。
みなさんも今まで大切なことや難しいことをマスターした時にどのような教育を受けてきたのかを思い出してみてください。
「独学」だけでマスターできたことは驚くほど少ないのではないでしょうか。